この地方では、幹の途中から三本に分かれている木は「山ノ神」が宿ると敬われています。木こりやマタギの人々もこの樹だけは伐採せずに守ってきたのです。ここでは、その三頭木の写真や所在地を情報が入りしだいに紹介していきます。
この三頭木についての由来は、東北巨木調査研究会の高渕会長が詳しく研究しており、昨年八戸市で行なわれた日本北方圏域文化研究会で「三頭木」について発表しています。また、東北巨木調査研究会・会員のブログnew 巨樹・巨木と伝承にも調査記録がありますのでご参考にしてください。
※三頭木についての情報がありましたら事務局までご連絡お願いします。
田子町郷土誌(抜粋)
田子町椛山にある蛇王神社の「蛇王の松」について次のように記載してある。
境内社になっている山ノ神の祠がある。根元から三つ又になり、さらに分かれて五つの太幹になって天にひろがっている赤松の大樹で四抱えもある。
この地方では 三つ又になっている木があれば。山ノ神の依りましたもう神木として崇敬する。木そのものが山神の御神体であるが、後年その下に祠を建てたのである。