12月お知らせ掲示板

12月29日(木)田子の小熊

 

1.NHKの「名木発見」の階上町アサダの収録が2月に実施されます。

 その他お薦めの巨木も案内します。

 

2.秋田県・岩手県の県境にある日本一かも知れない巨木のカツラ(約幹周30m)の

 調査を4月に入ってから実施の予定です。11月中旬に雪のため山に入る道路が閉鎖

 になったためです。

 なお、国内最大級のクリとネズコも調査予定です。

 1泊2日の予定で他の巨木も予定しています。(会費実費当日徴収)

 

※上記に参加希望する会員は、事務局にお知らせください。

 日程はまだ未定ですが決まり次第ご連絡いたします。

来年10月12日〜14日青森市で「全国巨木フォーラム」開催

12月19日(月)  田子の小熊 

 

 2012年10月12日(金)〜14日(日)に、青森市民センターにおいて「全国巨木フォーラム」と関連イベントが開催されることになりました。1月〜 2月には具体的な内容も決定するという。12日にはフォーラム、13日〜14日はこのイベントの他県内の「巨木めぐりバスツアー」もあるようだ。

 この全国大会には全国から数百人の参加者が予想され、北東北の巨木が全国に紹介されることから、新幹線+紅葉の青森+巨木という新しい魅力を発信できることになる。

 この機会に青森県の自然の豊さや、私たちの活動を全国に知らしめるチャンスでもあろうと思う。青森県・NPO法人青森県樹木医会・県内在住の「全国巨樹・巨 木林の会」会員、東北巨木調査研究会など力を結集してこのイベントを成功させなくてはならない。近日中に内容について詳しく聞いてくるつもりだ。

 

 

12月10日 自宅の庭から皆既月食を撮りました

望遠がほしいと思いました。三脚を使って私の腕ではこれが限度です。

神秘的ですね。1時間あまり少し風邪ぎみの私にはこの寒さはキツかった。

この次の瞬間雲が出てきて撮影できなくなりました。

月が隠れた瞬間です
月が隠れた瞬間です
月が出てきた瞬間です
月が出てきた瞬間です

12月3日〜4日(土・日)環境省・十和田八甲田地区パークボランティア養成研修会

 

田子の小熊と鳥谷部理事が2日間びっしり研修を受講してきました。

来年4月より活動に参加することになります。

 研修では、講師の日本地質学会 松山 力先生に上記の「珪化木」と思われるものについて質問してきました。樹かも知れないということで、来年現地調査を一緒にしていただけることになりました。

 

また、講師の秋田県立大学 生物資源科学部 生物環境科学課 森林科学研究室 星崎和彦博士

から写真に写っているカツラを案内していただける約束をとりました。幹周は30mを超えるもので未登録の秋田県のカツラの巨木です。国内最大のものとなりそうです。写真でみてもかなりの迫力が伝わってきます。現在国内最大の20mを10mも上回ることになります。時間をみて調査してきます。こういうカツラが3カ所ぐらいにあるという。

 

 今回の研修会に出席し、専門家の皆さんから巨木について様々のことを学びました。私たちの研究会の会員もこういう専門知識を学び、共通認識のもとで巨木調査活動しなければと思いました。

  この十和田湖の中湖の写真は2010年8月に株式会社ウインディーネットワーク海洋調査部が高性能超音波ソナーを使用し、十和田湖全域を湖底計測したデータより湖の水を全て抜いた状態の中湖付近を正確に表した画像だそうです。十和田湖の湖水の下がこのようになっていることを知った上で眺めるとまた格別のものがあります。

 

2011年12月2日  田子の小熊

十和田湖の洞窟の中にこんなものがありましたが何でしょう。私は地層に見えたのですが、年輪と考えた方があたっているような気がします。珪化木だとすれば幹周10mぐらいになるでしょうか。これって大発見ではないのかな・・・。場所はまだ秘密です。
十和田湖の洞窟の中にこんなものがありましたが何でしょう。私は地層に見えたのですが、年輪と考えた方があたっているような気がします。珪化木だとすれば幹周10mぐらいになるでしょうか。これって大発見ではないのかな・・・。場所はまだ秘密です。

日本で起きた最大級の噴火

 

 古代の噴火によってできた十和田湖は、湖の南・発荷(はっか)峠の地表をつくる厚さ2mの秋田県毛馬内(けまない)火砕流堆積物は湖の噴火堆積物の最上 位を占めてる。この堆積物は谷底だけでなく尾根の上にも薄く広く分布している。毛馬内火砕流は猛スピードで四周に広がり,噴火口から20km以内のすべて を破壊しつくしたという。 (早川・1985)


 疾走した毛馬内火砕流の上には火山灰を多量に含む熱いサーマル雲が立ち上がり、それはやがて上空の風で南へ押し流されたという。十和田湖に南から突き出 している二本の岬のうち、この洞穴のある東側の御倉(おぐら)山は噴火口に栓をした溶岩ドームである。この噴火のマグニチュードは5.7であり,過去 2000年間に日本で起こった噴火のなかで最大規模であるという。(早川・1994)


 秋田県の米代川流域では洪水のあとしばしば平安時代の家屋・家具・土師(はじ)器・須恵(すえ)器などが出土している。菅江真澄(すがえますみ・ 1754〜1829)は文化十四年(1817年)の洪水で出現した埋没家屋のスケッチをかいている。平田篤胤(あつたね・1776〜1843)は『皇国度 制考』の中で、出土した六角柱の暦(平山・市川・1966)の復元図を書いている。十和田湖地域の最後のこの噴火が平安時代に起こったことは出土遺物から 確かであるが、この噴火を記した史料は十和田湖では見つかっていないという。平山・市川(1966)はこの地変 をシラス洪水とよび、秋田県に伝わる八郎太郎伝説に結びつけている。

 

模様は古代の噴火による珪化木(けいかぼく)か

 

 この謎の洞窟の模様は推測するに、このときの噴火が原因で土砂に埋もれた珪化木(けいかぼく)であろうか。まるで年輪を思わせるこの地層は樹木が原型を 変えず化石化したものによく似ている。洞穴は入口部分の穴の大きさと壁部分の円の模様が同じぐらいなので、飛び出していた部分の珪化木が朽ちていき出来た とも考えられる。もし、珪化木とすれば、この円の模様は直径3m以上もあるので幹周9m以上の巨木の珪化木ということになり、十和田湖の植物の生態を 知る上で大発見ということになる。2012年の春になったら専門家と再度訪問する予定である。